製薬会社の営業はMR(医薬情報担当者)と呼ばれ、一般企業における営業職のように「物を売る」役割よりも、「情報を伝える」役割を多く担う職種です。

製薬会社の営業「MR」とそれを支える「学術部門」

医薬品の納品や代金回収は、通常、MS(医薬品卸)の仕事であり、MRは医療機関の医師や薬剤師を訪問して、医薬品の対象となる疾患や患者、そしてその用法や用量などを、正確に伝えて理解してもらうことにより、その販売を促進するのです。

こうしたMRの仕事をサポートするのが、製薬会社の学術部門です。学術部門は、MRに医薬品のメカニズム・服用方法・副作用を伝えながら、医師に対しても直接医療情報を発信します。また海外の販売に当たっては、海外部門が現地販売計画の立案、現地生産拠点の開発・運営、海外における薬剤の申請・審査・承認業務をサポートします。

そのほか、法務部門は医薬品という知的財産権を守るために、特許・商標・容器などの権利の保護・譲渡・交換などの業務に携わっています。