一般用医薬品メーカーのトップを走り続ける大正製薬は1912年に創業した大正製薬所を源流としており、1927年には現在でもかぜ薬として広く利用されている「パブロン(当時は咳止め)」を発売しています。

大正製薬

戦後に現在の社名へと改称してからは、皮膚病薬の「ダマリン」、目薬の「アイリス」、鎮痛薬の「ナロン」、胃腸薬「大正漢方胃腸薬」、ファイトー!一発!!!のCMでお馴染みの「リポビタンD」、そして1999年には日本初となる壮年性脱毛症治療薬の「リアップ」を発売するなど、数多くのヒット商品を生み出しています。

一方、医療用医薬品の研究・開発を手掛けるために1974年には総合研究所を建設しており、胃炎・胃潰瘍治療薬の「ソロン」、末梢循環改善薬の「パルクス」、抗生物質の「クラリス」など、医療用医薬品も数多く発売しています。

大正製薬は、他の一般用医薬品メーカーが一般用医薬品の事業に特化しているのに対し、医療用医薬品の事業費率が高いのが特徴で全体の40%を占めています。特に抗生物質のクラリスは世界130カ国以上で販売されていることから見ても、その高い技術力が伺えます。

一般用医薬品事業の主力製品は、パブロン、大正漢方胃腸薬、便秘薬のコーラック、リポビタンD、リアップ、腟カンジダ再発治療薬のメディトリートなどであり、国民に対する知名度の高い製品が多くなっています。一方、医療用のほうではクラリスを始め、パルクス、非ステロイド性消炎鎮痛剤のロルカム、ソロンなどが挙げられます