右肩上がりの医療費の抑制、医薬分業、先発品と同等の効果・安全性を証明する「生物学的同等性試験データ」の開示などの影響もあって、ジェネリック医薬品の市場は、医療用医薬品の2割程度を占めているといわれています。

シェア3割を目指すジェネリック医薬品

さらに欧米諸国では4~5割のシェアであることから、日本でも厚生労働省が「2012年までに3割を目標に、使用促進に努める」との方針を発表していますので、今後更なる拡大が見込まれています。

そのため、製薬会社はジェネリック医薬品を積極的に生産するようになっていますが、通常薬価が2割以上安く、薬価改定が1年で行われるため、開発費事態は抑えられるものの、製薬会社にとっては売上が大きく減少するのではと懸念されています。

日本国内の代表的なジェネリックメーカーには、俳優の高橋英樹さんを起用したCMでお馴染みの沢井製薬、黒柳徹子さんのCMを放送している東和薬品、日医工、大洋薬品工業などの7社が挙げられます。

今後は世界最大のジェネリック医薬品メーカーであるイスラエルのテバやインド最大のランバクシー・ラボラトリーズの参入などがあり、シェアを巡る市場競争は激しくなると予想されています。